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村主(すぐり)

古代のカバネ。古代朝鮮語で村長を表す「スグリ」からきたという説が有力。おもに帰化人のうち下級の氏に与えられた。「日本書紀」に雄略天皇が寵愛した者として史部(ふひとべ)の身挟(むさ)村主青がみえるのが初例。このほか敏達朝の鞍部村主司馬達等(しばたっと),推古朝の天文遁甲を学んだ大伴村主高聡(こうそう),天武朝の侍医桑原村主訶都(かつ)などがいる。「坂上系図」には仁徳朝に渡来したと伝える30の村主氏族がみえるが,いずれも漢(あや)氏の支配下におかれた伴造氏族である。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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