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杉本茂十郎(すぎもともじゅうろう)

生没年不詳。江戸後期の商人,三橋(さんきょう)会所の頭取。甲斐国八代郡夏目原村に生まれ,定飛脚問屋大坂屋茂兵衛の養子となった。1808年(文化5)江戸で砂糖問屋と十組問屋の争論を調停して発言力をもつようになる。大川筋の3橋の修復のため三橋会所を設立,その頭取となり,菱垣廻船積仲間の結成などに尽力。しかしその権勢欲を仲間から嫌われ,三橋会所の経理不正や,買米の失敗から,19年(文政2)三橋会所は廃止,杉本は失脚した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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