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杉原紙(すぎはらがみ)

「すいばらがみ」とも。椙原(すぎはら)紙・水原(すいばら)紙とも。播磨国杉原谷(現,兵庫県多可町加美区)で生産された代表的な楮紙(ちょし)。1219年(承久元)にはすでに流布していた。室町時代には京都を中心に幅広く用いられ,贈答用として珍重された。杉原紙10帖に末広1本を添えた「十帖一本」は献上品の一つの様式として定着し,江戸時代にも用いられた。広く流布し,播磨国以外でも類似品が生産されるようになった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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