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菅浦(すがうら)

古くは「すがのうら」とも。近江国伊香郡にあった浦で,近世の菅浦村になる地域。琵琶湖の北端に突き出た葛籠尾(つづらお)半島の一部で,現在の滋賀県長浜市西浅井町にあたる。平安末期から住人は朝廷の供御人(くごにん)として特権を認められていた。村の鎮守の須賀神社に残された「菅浦文書」により,中世には惣(そう)とよばれる自治的な村落が存在したことが知られる。鎌倉後期から大浦荘からの惣村の独立を求めて200年にわたる抗争が続けられた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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