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蘇芳(すおう)

蘇方・蘇枋とも。アジア南部に産するマメ科の小高木。薬効があり,幹材の煎汁は染料として用いた。媒染剤によって赤・紫・茶などに染められ,ことに江戸時代には紅染や茜染(あかねぞめ)のかわりに重用されたが,変色・退色しやすい欠点をもつ。色名としては青みをおびた紅色をいい,公家の装束のうち,襲色目(かさねのいろめ)では表は薄蘇芳,裏は濃蘇芳,織色では経糸(たていと)・緯糸(よこいと)とも紫あるいは赤みの二藍(ふたあい)のものをいった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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