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素襖(すおう)

直垂(ひたたれ)の一種。菊綴(きくとじ)の部分と胸緒(むなお)に韋(かわ)を用いることから韋緒の直垂といい,また裏をつけない簡素な直垂から布直垂・一重直垂とも称した。室町時代には一般諸士や犬追物(いぬおうもの)・笠懸(かさがけ)の装束に用いた。上衣と袴は文様や材質を同様にしたてて上下(かみしも)といい,殿中用には長袴を用いた。江戸時代もこの風を継承して,諸臣の布衣(ほい)以下3000石以上,3000石以下御目見(おめみえ)以上の晴の儀式に着用した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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