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水素爆弾(すいそばくだん)

核兵器の一種。水爆と略称。起爆には原子爆弾を用い,その高温によりジュウテリウムとトリチウムの原子核融合反応をひきおこし,膨大なエネルギーが放出される。その際深刻な放射能汚染をもたらし,水爆実験による後遺症は今なお問題となっている。日本では1954年(昭和29)の第5福竜丸事件を契機として原水爆禁止運動が盛り上がるとともに,世界的にも核実験禁止の世論が高まり,63年には部分的核実験停止条約(地下核実験を除く)が締結された。96年には包括的核実験停止条約が締結され,2013年3月現在183カ国が署名しているが,発効の目途はたっていない。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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