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与力(よりき)

江戸幕府の職名。鎌倉時代には加勢すること,またその人を意味したが,室町・戦国期には大名や武将に付属して騎乗する武士をいい,人数を騎で数えた。江戸時代には諸役所の奉行・所司代・留守居・番頭・物頭などに付属して頭を助け,各組配下の同心を指揮して任務を遂行。役方の職では在任期間の短い奉行に比べて長期間在職し,職務に練達した与力は実質上中心的な役割をはたした。1711年(正徳元)合計1176騎。そのうち最多人員は先手与力の251騎。江戸の町与力は町奉行2人で2組50騎。家格は御目見以下の御家人で,譜代席・一代限りの抱席(多く世襲)であった。給与は給地200石,切米200俵,現米80石などで表され,実質的に大差ないが一定しなかった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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