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四日市喘息(よっかいちぜんそく)

三重県四日市市南部の石油化学コンビナートから排出された亜硫酸ガスや窒素酸化物が原因で,同地域住民の間で多発した喘息などの呼吸器系疾患。大気汚染は1950年代後半に始まり60年代に激化。磯津地区の公害認定患者9人は,67年(昭和42)9月三菱油化など6社を被告として,共同不法行為責任による損害賠償請求を津地裁四日市支部に提訴,72年7月原告側全面勝訴の判決が下された。こののち,全国初の汚染物質の総量規制が行われ,80年代ころから公害患者がしだいに減少した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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