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吉田兼好(よしだけんこう)

生没 1283?~1352? 鎌倉後期~南北朝期の歌人。父はト部兼顕(うらべのかねあき)。兄に大僧正慈遍がいる。俗名兼好(かねよし)。堀川家に家司として仕え,また当主具守の女基子の生んだ後二条天皇に六位蔵人として出仕。1308年(延慶元)天皇の死により宮廷から退いた。13年(正和2)以前に出家,法名兼好(けんこう)。修学院や横川(よかわ)に隠棲。関東に下向したこともある。二条為世の門に入り,浄弁・頓阿(とんあ)・慶運とともに二条派の和歌四天王の1人に数えられる。晩年の44年(康永3・興国5)足利直義(ただよし)勧進の「金剛三昧院奉納和歌」に参加。家集「兼好法師集」,随筆「徒然草(つれづれぐさ)」で名高い。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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