1. 用語
  2. 日本史 -よ-
  3. 横井小楠(よこいしょうなん)

横井小楠(よこいしょうなん)

生没 1809.8.13~69.1.5 幕末・維新期の政治家。肥後国熊本藩士の次男。通称平四郎,小楠は号。藩校時習館で学んだのち江戸に遊学。帰国後私塾を開き,熊本実学党を結成して藩政改革を企図するが失敗,1851年(嘉永4)から諸国を遊歴する。58年(安政5)福井藩に招かれ,松平慶永(よしなが)の政治顧問となる。「国是三論」(1860)を著し,開国通商・殖産興業・富国強兵を主張して藩政改革を主導した。62年(文久2)慶永のブレーンとして公武合体運動を推進し,雄藩連合を構想するが,63年失脚し,熊本で閑居。儒学に立脚しつつ,幕末の内政および外交政策をとらえ直し,革新的な思想を唱えて,当時の有識者に大きな思想的影響を与えた。維新後,新政府の徴士・参与となったが,69年(明治2)1月保守派に京都で暗殺された。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

この記事が気に入ったらいいね!しよう