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翼賛政治会(よくさんせいじかい)

太平洋戦争期の政事結社(政治活動をする団体)。1942年(昭和17)4月の翼賛選挙後,東条首相の要請で政財界・言論界の有力者による翼賛政治結集準備委員会が結成され,5月20日に設立された。政府が認めた唯一の政事結社で,事実上の一国一党体制が成立,議会は政府の協力機関化した。総裁は44年8月まで阿部信行,以後は小林躋造(せいぞう)。ほぼ全員の衆議院議員と貴族院議員,官僚OB,財界人の一部が参加。運営の中心は総務会で,総務会長(前田米蔵,のち金光庸夫(つねお))が衆議院議員であることから,運営の主導権は衆議院勢力にあった。45年3月30日大日本政治会が結成されるのにともない解散。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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