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用明天皇(ようめいてんのう)

記紀系譜上の第31代天皇。6世紀後半の在位という。大兄(おおえ)皇子・橘豊日(たちばなのとよひ)天皇と称する。欽明天皇の皇子。母は蘇我稲目(いなめ)の女堅塩媛(きたしひめ)。推古天皇は同母妹。異母妹の穴穂部間人(あなほべのはしひと)皇女を皇后とし,聖徳太子・来目(くめ)皇子らをもうけた。磐余(いわれ)に池辺双槻(いけのべのなみつき)宮を営んだ。即位翌年の新嘗(にいなめ)の日から病気になり,仏教に帰依することを群臣に協議させた。蘇我馬子(うまこ)は支持したが,物部守屋(もののべのもりや)と中臣勝海(なかとみのかつみ)は,異国の神を祭ることに反対し,激しく対立したという。天皇の病状が重くなったとき,司馬達等(しばたっと)の子鞍部多須奈(くらつくりべのたすな)が出家を申し出,さらに丈六仏と寺の建立を約束し,これが坂田寺であると伝えられる。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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