洋風画(ようふうが)
明治期以前の日本で,西洋画法にもとづいて描かれた絵画作品。油絵とは限らない。早く桃山時代に,イエズス会のもとで,西洋の画を模写しながら聖画を制作した初期洋風画があったが中絶。江戸時代後半に至り,写実性にすぐれた西洋の画法やものの見方をとりいれ,西洋画法を用いて日本の風景や風俗の描写を行った洋風画が成立した。佐竹曙山(しょざん)や小田野直武(おだのなおたけ)らの秋田蘭画に続き,司馬江漢(しばこうかん)や亜欧堂田善(あおうどうでんぜん)らがすぐれた洋風画を描いた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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