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ペルシア戦争(ペルシアせんそう)

前500年から前449年にわたるギリシア人とアケメネス朝ペルシアとの抗争で,世界史上の戦争で最も意義深いものの一つ。前500年に起こったイオニア植民市のペルシアへの反抗はやがて鎮圧されたが,アテネなどがこれを応援したために,ペルシアのギリシア本土への復讐の大遠征を招いた。前492年にトラキア征服を行ったのち,前490年ペルシアの大軍が海路アッティカのマラトンに上陸したが,ミルティアデスの率いるアテネ軍のために大敗した。前480年ペルシア王クセルクセスは,みずから大軍を率いてギリシアに侵入,テルモピュレーの戦いに勝ったものの,サラミスの海戦に大敗し,陸軍はその翌年プラタイアイの戦いで敗れ,遠征は完全に失敗した。前449年ペリクレスがペルシアと和約を結び,イオニアの独立を認めさせて半世紀の抗争を終わらせた。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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