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インフォグラフィックで、もういちど読む山川世界史 Vol.03「社会の発達」

さまざまなシーンで社会問題となっている「格差」を、私たちはどう克服するか? 歴史を振り返り、その成り立ちを理解した上で、難しいテーマを考えてみてはいかがでしょうか?
背景には、農業の技術革新にともなう社会の発達があります。

インフォグラフィック

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社会の発達:新 もういちど読む 山川世界史より

初期の農耕は,自然の雨にたよるだけで,肥料をほどこさない略奪農法であったから,人びとはひんぱんに移動する必要があり,集落も小規模であった。しかし大河を利用する灌漑農法に進むにつれて,生産は増加し人口も増大した。また大河の治水・灌漑には多数の人びとの協力が必要なため,集落の規模は大きくなり,やがて都市が形成されていった。

こうした過程とともに社会はしだいに複雑になった。もともと集落は,同じ血縁であるという意識で結ばれた氏族を単位としていたが,生産がふえ,分業が進むと,その内部に貧富や強弱の差がうまれた。

この変化は,金属器の使用の開始によってさらにうながされた。前3500年ころ以後,オリエント(「東方」の意,現在の西アジア)で青銅器がつくられ,道具や武器などに使用されはじめた。そして神殿を中心に,城壁をめぐらした都市国家が成立した。生産にたずさわらない神官や戦士は貴族階級となり,そのなかから王がでて一般の平民を支配し,征服された人びとは奴隷とされて階級と国家がうまれた。また都市国家では,神殿や王への貢納や交易の記録に用いた記号から文字が発達した。このような文明の進歩は,前1500年ころはじまった鉄器の使用により,ますます急速に進むのである。

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出典

world-shoei.jpg文章はシリーズ累計130万部の『新 もういちど読む 山川世界史』から抜粋。 インフォグラフィックにまとめています。

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